「学習する組織」入門 その7

いつも

気持ち玉ありがとうございます。


僕が・・・

読んだ本の中で、
共感した言葉を紹介したいと思います。


前回紹介しきれなかった

「学習する組織」入門 その6 の続きです。


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『「学習する組織」入門』 小田 理一郎 英治出版


☆「学習する組織」そのものは以下のように定義されます。
  目的に向けて効果的に行動するために
  集団としての意識と能力を
  継続的に高め、伸ばし続ける組織





これ以下ネタバレ!
ご注意ください!






P119
【システムとは相互作用する要素の集合体】
複雑なシステムでは、個々の要素の質よりも、つながりの質こそが、
システム全体のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
たとえば、サッカーでオールスターチームをつくっていきなり試合に臨んでも、
日々コミュニケーションやコーディネーションの練習を重ねてきた
一つのクラブチームに勝てないことがあります。
どんなに優秀な人たちを集めてチームをつくっても、
つながりの質が悪かったらよい結果は出せません。
逆に、平均的な人たちを集めたとしても、そのつながりの質が高ければ、
それぞれの持つ力以上の成果を生み出すことが可能です。
要素の質に頼るのではなく、つながりの質を高めることこそが、
学習する組織の設計と実践の要諦とも言えるでしょう。
そして、よいつながりの中で仕事をする人たちはより速く成長するので、
要素の質もつながりの質も高い組織に成長していくことが可能となります。

P192
【メンタル・モデルとは】
メンタル・モデルとは、私たちの心の奥深くに根ざした前提、
一般理論、イメージまたはストーリーです。
メンタル・モデルは、私たちがどのように現実の世界を解釈し、
行動するかを決める際の思考の枠組みとして活用されます。
私たちが心がけ習得すべきことは、
自分自身が持つメンタル・モデルに気づき、
そのメンタル・モデルを保留して、それが現実に即したものか、
目的の達成に役立つものかどうかを探求し、検証することです。
こうした内省や探求は、深い学習サイクルとなって、
学習する組織の実践の基礎をなします。
メンタル・モデルは、私たちの頭の中にある、
世の中の見取り図のようなものです。
真南にある太陽を見ているとき、
私たちはその太陽が右(西)の方向に向かって動いていくことを予測します。
なぜなら私たちは、太陽が東から昇り西に沈むと「知っている」からです。
言い換えれば、太陽は西に沈むというメンタル・モデルを持っており、
目にした事象にそれを摘要しています。
メンタル・モデルは、自然の事象に対してだけなく、
社会や生活の中での事象にも使っています。
だれでも、家族や友人に何かを伝えるとき、
「これをしてあげたら喜ぶだろうな」とか、
「これを伝えたらきっと怒るだろうな」とか考えることでしょう。
このとき、
皆さんの頭の中に家族や友人そのものが入っているわけではありません。
ほとんどの場合、これまでの経験則や相手のイメージなどから、
頭のなかで推論を繰り返しているのです。
ビジネスでもまた、
メンタル・モデルを活用して日々の意思決定や行動がとられています。
顧客はこんな商品を求めているとか、
この商品のこのポイントをこういうふうに説明すれば
よい反応が得られるだろうと考えます。
さらに、自社のとる戦略に対して、
競合や新規参入の可能性のある会社がどう出るか、
あるいは行政が規制をどのように変えていくかなど、
さまざまなプレイヤーについてのメンタル・モデルを構築します。
そして、
トランプや将棋で自分の持ち手と他のプレイヤーの出方をあれこれ考えるように、
頭の中でこれらのメンタル・モデルが
どのように作用するかを考えているのです。
~中略~しかし、どんなに社会経験が豊富な方であったとしても、
世の中がすべて思った通りに、予測した通りに動くでしょうか。
あるいは、みなさんの子どもや部下は、みなさんがこうしなさいといえば、
いつもみなさんの思い通りに動くでしょうか。
それは実際のところありえません。
現実には多くの場合、
メンタル・モデルによる想定や予測とは異なった結果をもたらします。
これは私たちのメンタル・モデルの限界を表しています。
どんなに優れたメンタル・モデルであっても、決して完璧ではありません。
むしろ、万物流転の世の中においては、
すべてのメンタル・モデルは、間違っているのです。~中略~
しかし、メンタル・モデルの修正は簡単ではありません。
なぜならば、私たちが意識している行動はごく一部に過ぎないため、
多くの場合、
そもそも自分がどのようなメンタル・モデルを持っているかもわからないからです。
さらに、現実の状況からどのような情報を得るのか、
その情報をどのように解釈するのかも、
すべてメンタル・モデルによって大きく影響を受けます。
平たく言うと、情報の取捨選択や解釈に、
メンタル・モデルそのものを正当化するようなバイアスがかかります。
しばしば無意識に働いているメンタル・モデルには、
なかなか気づくものではありません。


「学習する組織」入門 その8  へ続く・・・ 

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