職業能力開発異業種交流シンポジム その2

職業能力開発異業種交流シンポジム その1
の続きです。

次第は前回お話ししたとおりです。

そして、第1部の映画上映ですが、
タイトルは、
「丁稚でっち-わたし家具職人になります-」 です。

場所は神奈川県横浜市にある注文家具メーカー「㈲秋山木工」で働く、
2名の女性社員を5年に渡って密着取材した長編ドキュメンタリー映画です。

秋山木工は皇室や一流ホテルに家具を納めるほどの腕を持つ、
秋山社長が昭和46年に設立し、
現在社員数34名で年商10億円の会社です。
そこで働く新入社員たちは、
4年間「丁稚(でっち)」と呼ばれ修行に励むことになります。

全寮制で、お盆と正月以外に休みはありません。
入寮後に男女問わず、最初に丸坊主になり、
修行にかける覚悟が試されるわけです。

寮での日課ですが、
毎朝5時に起床し、その後約2キロのランニング、7時に町内を全員で清掃、
そして、仕事が終わった後も自ら率先して訓練を行います。

そして、とても信じられないような、
数々の規則というか制約があるのです。

携帯電話禁止、恋愛禁止、親との面会禁止、喫煙の禁止、
3回風邪で休むと解雇など、たくさんの制約に縛られ、
修行をしているのです。
もちろんその厳しさに耐えかねて辞めていく者も数多くいます。

また、技術と人間性を育てるために丁稚として修行する4年間に、
最大の目標として毎年行われる技能五輪全国大会に出場し、
金メダルを取ることにも挑戦させているのです。

「技能五輪全国大会」とは、
国内の青年技能者の技能レベルを競うことにより、
青年技能者に努力目標を与えるとともに、
技能に身近に触れる機会を提供するなど、
広く国民一般に対して、技能の重要性、必要性をアピールすることにより、
技能尊重気運の醸成を図ることを目的としている全国大会なのです。

秋山木工は毎年、技能五輪全国大会「家具」の部で受賞者を出しているように、
会社をあげて全面的にバックアップをしてくれる一面もあるのです。

そうして4年間の丁稚としての厳しい修行を修了すると、
晴れて職人となり、引き続き4年間仕事をして、
計8年で必ず会社を退社しないといけません。
独り立ちできる人を育てたいという理由からだそうです。

秋山社長はこの映画の中でこうも言っています。
「心が一流なら、技術も一流」
「お客さんが望んでいる以上の物を作るのが職人」
「周囲に感謝しないやつは駄目」
「若い人は今日わかっていても明後日になると傲慢になる。
            3日に1回は注意してあげないといけない」
「本気の思いがあればプレッシャーもはねのける。
             職人はプレッシャーにも勝たないと駄目」
「できる職人より、できた職人を世に送り出したい。
                    できた職人は、できた人間」

秋山社長は、技術だけを身につけた「出来る職人」ではなく、
人間性を磨くことに重点を置く指導方法で若者たちと向き合っています。
厳しさの中にも、本物の愛情があるということに丁稚たちが気づき、
家族のありがたさや仲間との絆、感謝の気持ちを、
再確認していくさまが映画の中でうまく表現されています。

仕事で感動したい、誰かを感動させられる人になりたい。
そういったきっかけで若者が実際に秋山木工を訪ねてきます。

この映画を見れば、
「今どきの若者たちが、なぜ自ら志望して秋山木工へやってくるのか?」
がわかると思います・・・

興味がある方はDVDも発売されているそうなのでご覧下さい・・・ 

第2部へ続く・・・ 

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